こだわりの味
味が自慢の黒柳と謳っているので、材料一つ一つにこだわり、吟味しています。
保存料を一切使用せず、あくまで健康に気を配った製品作りを心掛け、子供からお年寄りまで何個でも召し上がっていただけます。
薄皮の材料は、最高級の薄力粉、有機丸大豆100%の醤油、三温糖を使用。
生地は、水に有機丸大豆100%の醤油と三温糖を混ぜます。このとき使う水も水道水ではなく、岩清水を使い、一晩寝かせます。こうすることにより、味を調えるとともに滑らかな舌触りの薄皮となります。
これに最高級の薄力粉を加え、こねます。粉との配合はその日の気温や湿度によって微妙に変わり、職人が永年の経験から調整します。機械でこねあげた生地は、一晩寝かせて馴染ませます。
餡は、最高級の北海道小豆を使用し、蒸気釜で煮て、”ゴ”にした後、水で何回も何回もさらし、灰汁(あく)を取り除きます。十分に小豆の灰汁を取り除くことにより、さっぱりとした味に仕上がります。餡が白っぽいのは、このためです。
加える砂糖も灰汁の少ないザラメを使います。餡の練り具合、砂糖(ザラメ)を入れるタイミングや量などは、やはり季節によって微妙に違い、職人の目が判断します。練り上げた餡は、一晩寝かせます。
製造工程
創業当時よりお客様に安心して買っていただけるよう、店舗内と外から製造場所をご覧いただけるようになっています。
①薄皮の生地・練り上げられた餡・手粉をセットしてこの機械から製品が生まれます。
②薄皮の生地に餡が包み丸められ、次から次に作られます。
③ベルトコンベアーで運ばれる途中で余分な手粉はブラシで落とされます。
④運ばれてきたおまんじゅうは網にのせられます。
⑤1枚の網に60個並びます。
⑥蒸し器に入れられ、約14分程蒸します。
⑦蒸しあがったらすぐに取り出します。
⑧焼き印を押します。
⑨下から蒸し上げるので、おまんじゅうをひっくり返して荒熱を取ります。(ほかのおまんじゅうと比べてつぶれたような感じになるのはこのためです。)
⑩温かいうちにすぐセロファンに包みます。
(冷めてもやわらかいといわれる所以です。温かいうちに包むため、薄皮がセロファンにつく場合があります。)
⑪箱詰めします。
⑫黒柳の温泉まんじゅうの出来上がり。
お店の紹介
創業は1945年(昭和20)御殿場市駒門で陸軍御用商人として渡辺商店を開く。その後、第二次世界大戦の影響で一時閉める。
1948年(昭和28)現在の伊豆の国市長岡で和菓子店黒柳を開業。
屋号 黒柳とは
店舗がある伊豆の国市長岡辺りは、もともと田んぼが多く、田んぼの畔(あぜ)に大きな柳の木が生えていました。
この辺りを畔の柳(畔柳)と呼ばれていたため、畔柳を黒柳に変え屋号にしました。
※畔(あぜ)のことを別名くろと呼びます。